修理しやすい設計と、扱いの難しいディスプレイ
Apple初の折りたたみ式iPhoneをiFixitが分解調査したところ、この分野では際立って整備しやすい内部構造が確認された一方、内側ディスプレイの交換は依然として難しく、高額であることが分かった。修理を手がける同団体は、iPhone Duoをこれまで分解した折りたたみスマートフォンの中で最も修理しやすい機種と評価したが、画面の修理が容易だとまでは述べていない。
この端末は、従来型iPhoneの整備に関する特徴をいくつか引き継いでいる。バッテリーには電気で接着を解除する仕組みが使われ、外側ディスプレイは大がかりな分解なしに取り外せる。また、端末の反対側の半分を分解せずに、複数の部品へアクセスできる。こうした設計により、一般的な修理の際に技術者が手を加えなければならない、修理対象とは無関係な部品の数が減る。
折りたたみ式OLEDは事情が異なる。iFixitによると、Appleが示す保証対象外の内側ディスプレイ交換料金は999ドルだ。このユニットは同じ側からコネクターにアクセスできるものの、取り外しと再取り付けには相当量の接着剤を扱う作業と専用の治具が必要になる。同団体は、一部の競合する折りたたみ端末よりも短時間で整備できる設計だと見込む一方、依然として繊細で時間のかかる作業だとしている。
交換可能な表面層で折り目を目立たなくする
OLEDの上には、柔軟なナノテクスチャー加工のカバーが載っている。このカバーは、折り目を目立たせる原因となる反射を散らす。iFixitが顕微鏡で観察すると、コーティングに小さな丸みを帯びた構造が見られた。カバーを取り外すと、反射光によって、他の折りたたみ画面で見られるものに近い折り目が現れた。
Appleは、その下にあるOLEDを廃棄せずに、この最上層を交換する手順を用意している。分解調査によると、このサービスの料金はAppleCareの適用がない場合は49ドル、適用がある場合は19ドルだ。通常の画面保護フィルムを貼るのと同じではなく、位置合わせの機器と管理された作業工程が必要となる。それでも、摩耗した表面を高価なディスプレイから切り離して交換できることは、修理の選択肢として意義がある。
向きが不規則な楕円形のサブピクセルについてもiFixitは調べ、その配置を、目に見える回折パターンを抑えるためにピクセルの形状や位置を変えるAppleの特許と関連づけた。分解調査は、これを折り目を目立たなくする仕組みの別の要素である可能性として提示しており、設計上の判断のすべてを確定的に裏づけるものとはしていない。
ヒンジ内部では、歯車、ばね、連結された金属製の関節が、左右の半分の動きを調整している。湾曲したガイドが柔軟なパネルの曲がる部分に空間を確保し、同期する歯車が関節を連動させる。この機構は、負荷を分散するとともに、端末を開き切る途中の角度で保持することを狙っている。
今回の分解調査の背景には、初期設定中にひび割れや明るい線が生じたとの報告があり、Appleは影響を受けた端末を交換していると伝えられている。1台の分解だけでは、こうした不具合がどの程度広がっているかを判断したり、長期的な耐久性を予測したりすることはできない。ただし、設計上のトレードオフは明確に示せる。Appleは多くの内部部品へアクセスしやすくした一方、この端末を特徴づける柔軟な画面は、依然として最も複雑で、費用面での影響が最も大きい修理箇所となっている。



