LineageOSはバージョン24.0の初回リリースを発表した。コミュニティーが保守するこのモバイルOSはAndroid 17を基盤とし、一般的な複数のインストール方法に対応するブラウザーベースのツールを導入する。まず初期の対応端末群向けにビルドの提供を開始し、メンテナーがプロジェクトの要件を満たすにつれて対象を拡大する。
プロジェクトによると、24.0ブランチはバージョン23.2と同等の機能と安定性に達した。開発者は6月のAndroid 17公開後、LineageOS独自の変更を新しいコードベースに適用し直した。この作業は予想より速く進んだと説明し、上流での大規模なリファクタリングに対応してきた従来の取り組みが役立ったとしている。主要アプリケーションでも、Googleのインターフェース体系「Material Design 3 Expressive」への移行が引き続き進んでいる。
目立つ追加機能は、flash.lineageos.orgで提供する一連の書き込みツールだ。WebUSBを使ってブラウザーから対応するスマートフォンと通信し、対応手順では別途デスクトップ用ユーティリティーをインストールする必要性を減らす。LineageOSはこれらを端末別のウィキに代わるものではなく、任意で選べる方法と位置付けている。対応の可否は、スマートフォン、ブラウザー、デスクトップOS、USB接続に左右される。
プロジェクトは、重要なデータのバックアップを取り、正しい端末とファイルを選び、表示される指示に従うよう利用者に注意を促している。カスタムソフトウェアのインストールを誤ると、端末が使用不能になったり、データが消去されたりする可能性があるためだ。従来のインストールおよびアップグレードガイドが、引き続き標準のサポート対象手順となる。公式ビルドから移行する利用者は、個別の端末ページで指定されていない限り、通常は端末のデータを消去する必要がない。一方、非公式ビルドから移行する場合は、完全なインストール手順に従うよう案内されている。
LineageOSは古いLinuxカーネルの扱いについても、より明確な線引きを行う。カーネル4.4および4.9を基盤とする端末は、新しいブランチへの実験的な移植が行われている場合もあるが、こうした端末の公式対応の申請を受け付けるのはLineageOS 22.2に限る。プロジェクトは、これらのカーネルを新しいブランチに対応させるために必要な大規模な互換性維持作業が、困難になりすぎたと説明した。GoogleがAndroid 15のセキュリティー情報を配信している間、22.2には毎月セキュリティーパッチが統合され、引き続き提供される。
23.2および24.0ブランチについては、提供するカーネルを、eBPFの直接的なバックポートを備え、ビルドがGCCに依存せず、その他の必須機能もバックポートされたものに限定するとしている。貢献者らは、端末の保守作業の重複を減らすため、システム・オン・チップごとに共有できるカーネルや共通の互換性シムも開発している。
今回のリリースは、12月24日に迎えるLineageOSの10周年を目前に控えて行われた。プロジェクトはOS開発に加え、アプリケーションのリポジトリー向けに継続的インテグレーションの新たな投票機能と成果物生成を導入したことや、インストール手順とアプリケーション群のアクセシビリティー監査を実施したことも報告した。その見直しを受け、リカバリー環境の操作やインターフェースには、すでに一部変更が加えられている。



