Automatticで急展開

Automatticの創業者マット・マレンウェッグは、取締役会から有給休職を命じられ、最高財務責任者のマーク・デイビスが暫定最高経営責任者に据えられてから2日後、同社の指揮に復帰したと述べた。WordPressのエグゼクティブディレクター、メアリー・ハバードも、WordPressの公式アカウントが共有したSNS投稿でマレンウェッグの復帰を確認した。

報じられているこの方針転換は、社内Slackのメッセージに関する報道と公開投稿を通じ、9月13日に明らかになった。TechCrunchが確認し、The Vergeが要約したメッセージで、マレンウェッグは、取締役会が再び合意に達し、自身が指揮に復帰したと述べた。それまでの48時間に起きた重大な出来事には、なお解決すべき点があると認め、対立の一部は誤解だった可能性を示唆した。

その週の前半、マレンウェッグは従業員に対し、取締役会が自身を休職とし、デイビスを暫定的に任命することを決議したと伝えていた。Automatticの広報担当者はその後、The Vergeにこの措置を確認した。デイビスもその時点で、マレンウェッグは取締役の地位を維持すると、別途従業員に伝えていた。

その後のメッセージは、この暫定体制が始まって間もなく終了したことを示している。TechCrunchは、デイビスのSlackアカウントが無効化され、マレンウェッグがワークスペースの管理者を外したと報じた。Automatticは、経営統治上の決定やマレンウェッグ復帰後のデイビスの立場を説明する新たな回答を、The Vergeに直ちには提供しなかった。

経営統治を巡る疑問は残る

マレンウェッグはこの混乱を、公の場でまたしても起きたクーデターの試みと位置付けた。Xには、強力な経営陣では定期的にこうした挑戦が生じると書き、自身にとって5回目だと述べた。これは争いについての彼自身の評価であり、取締役会の動機について独立に確認された説明ではない。提供された報道には、取締役会の採決の議事録も、いずれかの決定を説明する個々の取締役の声明も含まれていない。

この一件は、経営トップの肩書だけにとどまらない意味を持つ。Automatticは、広く利用されている複数のオンラインサービスを運営しているからだ。同社の事業にはWordPress.com、Tumblr、Beeperが含まれ、マレンウェッグはWordPressのより広いエコシステムでも重要な役割を担っている。製品が通常どおり稼働していても、突然のトップ交代とその後の撤回は、従業員の権限や信頼感に影響し得る。

一連の経緯を経ても、デイビスが現在どのような権限を持つのか、取締役会が先の決議を正式に撤回したのか、内部対立を受けてどのような変更が行われる可能性があるのかは未解決のままだ。本報道のために提供された証拠は、マレンウェッグの復帰とハバードによる確認を裏付けるが、取締役会がなぜ方針を変えたのかについて決定的な説明を与えるものではない。

Automatticがより詳しい説明を公表するまでは、短期間の休職を経てCEOに復帰したとマレンウェッグ本人とWordPressの幹部が述べている、というのが最も正確な表現だ。アカウントの無効化や管理者アクセスに関する報道は、業務上の移行があったことを示しているが、同社の根本的な経営統治上の争いを解決するものではない。