危機と権力集中を軸にした一冊
作家で活動家のナオミ・クラインは、映画制作者でオーガナイザーのアストラ・テイラーとの共著による新刊『End Times Fascism』の根底にある主張を説明した。同書は、極端な富と繰り返される危機が、どのように権威主義的な政治を強め得るかを検証している。9月12日に公開されたインタビューでクラインは、この企画が以前の論考から生まれ、著者らが追加取材を進めるにつれて拡大したと語った。
同書は、クラインがキャリアを通じて探究してきた複数のテーマを結び付けている。災害を契機とする民営化、気候崩壊、情報の混乱、企業や億万長者の政治的影響力だ。焦点となっているのは、すべての運動や政府が同一のモデルに従っているという主張ではない。むしろクラインとテイラーは、形態の異なる国家主義的、反民主主義的、市場急進主義的な政治が、不安定さを利用する能力をますます共有するようになっていると論じている。
クラインは、今日の金融、メディア、テクノロジー、軍事における権力集中は、以前の時代とは質的に異なると説明する。彼女の見方では、非常に裕福な人物は幅広い市民の支持に依存しなくなり、公的機関に代わる私的な選択肢をより積極的に提唱するようになった。この説は著者らの解釈であり、インタビューでは中立的な調査結果としてではなく、クラインの政治分析を通して提示されている。
テクノロジー界の億万長者が議論をつなぐ
同書の中心的な章では、テクノロジー界の億万長者と、民間の居住区、脱出計画、民主的統制から隔離されたシステムへの彼らの関心を検証している。クラインは、こうした発想を、イラクやハリケーン・カトリーナ後の取材で記録した、業者が戦地復興と災害対応の間を行き来するパターンと結び付ける。気候と金融の混乱によって、現在では同様のモデルが活動できる領域がさらに広がっていると彼女は主張する。
著者らは、米国における宗教原理主義と終末論的な政治的物語も検証している。彼女たちのより広範な主張は、一部のエリート層が社会と環境の崩壊を、共有すべき緊急事態というより、自分たちが生き延びたり利益を得たりできる状況として扱っているというものだ。インタビューは富裕層全体についてこの主張を立証しているわけではなく、著者らが同書のために選んだ枠組みと事例を説明している。
クラインは、テイラーとの共同作業により、膨大で、しばしば心をかき乱す資料を協力して扱うことができたと語った。債務者団体「デット・コレクティブ」の共同創設者であるテイラーは、家計債務、学費、医療、借家人の力をめぐる組織化の経験を持つ。
転換ではなく継続
『End Times Fascism』は、『No Logo』『ショック・ドクトリン』『Doppelgänger』を含むクラインの過去の著書で展開されたテーマを引き継いでいる。新作は、これらの問題意識を、気候ショック、急速に進展するテクノロジー、制度への信頼低下によって形作られた政治的局面へと移している。
クラインは、現在の出来事が過去の危機に似ていながら、より強い力を帯びていく理由を説明するため、締め付けが強まるらせんのイメージを用いる。同時に彼女は、らせんは逆転させられるとも力説する。累積する権力への警告と集団行動を支持する主張の組み合わせにより、同書は彼女のこれまでの著作群の延長線上に位置しながら、テクノロジー・エリートへの焦点を一段と鮮明にしている。



