発生日:2025年11月15日。

AdGuard DNSは、「Web Abuse Association Defense」(WAAD)と名乗る団体から、Archive.todayと関連ドメインを遮断するよう要求を受けたと明らかにした。同団体は、Archive.todayが2023年以降、違法な素材を削除していないと主張した。AdGuardが公表した調査は、接触の背後に誰がいたのかは特定していないと強調する一方、この説明の一部に疑問を呈した。

Archive.isとしても知られるArchive.todayは、送信されたウェブページのスナップショットを保存している。この保存機能によって、消失する素材を閲覧可能な状態に保てる一方、有料購読の壁の内側にあるページや違法なコンテンツを複製する可能性もある。これとは別に、FBIは、内容が明らかにされていない連邦刑事捜査に関連し、同サイトのドメイン登録を担う企業に召喚状を送達した。提供された説明からは、その捜査が著作権、児童性的虐待素材、または別の問題に関するものかは確認できなかった。

AdGuardによると、DNS事業者はアーカイブされたページをホストしていないため、遮断要請は異例だった。メッセージが法的措置をちらつかせる内容に発展した後、同社はフランスのLCEN法について助言を求めた。AdGuardによれば、助言者はフランス国内の利用者に対する遮断が必要になる可能性があるとの見解を示したが、同社は、コンテンツが違法かどうかはインフラ事業者に判断を押し付けるのではなく、裁判所が決定すべきだと主張した。

その後、このDNS事業者はArchive.todayに連絡した。同事業者の報告によると、管理者は数時間以内に返答し、指摘された素材を削除したうえで、それらのURLについて以前に通知を受けたことはないと述べた。AdGuardは削除を確認したとしている。管理者はまた、アーカイブサービスを妨害できる組織に対して、フランスの団体が送ったとされる一連の苦情がほかにもあると説明した。これらは当事者による主張であり、提供された証拠によって独立に裏付けられてはいない。

AdGuardがWAADを調べたところ、同団体とそのウェブサイトは2025年2月か3月ごろに登場したとみられる。ソーシャルメディアのアカウントは8月に開設され、フォロワーは4人だった。AdGuardによると、サイトは欧州刑事警察機構(ユーロポール)、米財務省外国資産管理局(OFAC)、英国国家犯罪対策庁(NCA)などの機関名を挙げていたが、協力を示す証拠は提示していなかった。登記には大量の会社設立に関連する住所が使われ、ドメインの所有者情報は非公開で、電子メールにはProtonMailが利用されていた。これらの事実はいずれも、単独では不正行為を証明するものではない。

オンライン上の執行官記録と説明された文書をめぐっても疑問が生じた。大半には2023年ではなく2025年8月のタイムスタンプがあり、古い記録2件はWAAD以外の人物が依頼したものだった。AdGuardは後に記事を更新し、少なくとも2件の報告書が偽造されていたと述べたが、提供された抜粋には独立した確認も、責任者の特定も含まれていなかった。

この一件では、二つの別個の問題が未解決のままだ。仲介事業者は、アーカイブされた違法素材に関する信頼できる通報にどう対応すべきなのか。そして、この特定の圧力運動は、その証拠と身元を正確に示していたのかという問題である。AdGuardの調査結果は、WAAD、Archive.today、またはFBIの捜査について最終的な判断を示すものではなく、さらなる精査の必要性を裏付けるものだ。