広告、追跡、動作の遅いホーム画面に不満を持つスマートテレビの所有者が、端末を簡素化するためにAIコーディングエージェントを試している。dumbtvやcleanyourtvなどのプロジェクトは、不要なアプリの削除、標準ランチャーの置き換え、少数のアプリとHDMI入力を中心とする画面への変更を目的に、手順やソフトウェアの変更をまとめて提供している。

10月20日に報じられたこの動きは、従来からある機器改変の手法を、対話型のコーディングツールを通じて適用するものだ。利用者は、個々のパッケージやコマンドを手作業で調べる代わりに、テレビの機種とプロジェクトのリポジトリをエージェントに伝え、対応する変更の案内や実行を求められる。必要な知識のハードルは下がるが、消費者向け機器を改変する技術的なリスクがなくなるわけではない。

Cleanyourtvは、Wi-Fi経由でAndroid TVとGoogle TVの端末を対象にする。開発者によると、家族のテレビでNetflixにたどり着く前に広告枠に遭遇したことが、プロジェクトを始めるきっかけだった。その後の処理では、Xiaomiのパッケージ25個を削除し、より簡素なランチャーを導入した。開発者は、その後、Xiaomi、TCL、Sony、LGのテレビのほか、Fire TV端末や一部のプロジェクターでも、所有者が同様の手順を試したと報告している。

Dumbtvも同様の目標を掲げる。テレビは、メーカーの広告、視聴の監視、望まない更新を追加せず、所有者のアプリと入力を表示すべきだというものだ。開発者は、Fire TV Editionのテレビと、複数メーカーのAndroidまたはGoogle TVプラットフォームで、一連の工程を通したテストを行ったと報告している。このプロジェクトは複数のAIモデルを使って作られており、今後、対応するハードウェアを広げることを目指している。

こうした改変が向き合うのは、多くのインターネット接続テレビに組み込まれたビジネスモデルだ。現在のテレビは、映像、音声、デジタルの特徴情報を通じて画面上で再生中の内容を特定する、自動コンテンツ認識を利用できる。その情報は、視聴者の測定やターゲティング広告に役立てられる。ランチャーの置き換えや特定のパッケージの無効化によって、画面上の広告やソフトウェアの動作の一部が減る可能性はある。ただし、提供された証拠からは、どの改変でもあらゆる情報収集を無効にできるとは確認できない。

これらのプロジェクトは開発途上であり、結果はプラットフォームによって異なる。テレビを「ハック」してほしいと単純に頼むだけでは、有用な手順が得られなかったと報告する利用者もいる。また、エージェントが不可欠なパッケージを無効にする可能性を警告する人もいた。少なくとも1人は、試みの結果Android TVが使用不能になったと述べ、別の1人はFire TVの改変の途中で行き詰まったという。そのため、これらのツールを使うには、利用者が復旧方法を理解し、機器のリセットや修理が必要になる可能性を受け入れる必要がある。

テレビの操作画面をすっきりさせる方法は、AIだけではない。Androidベースのテレビ向けには、既存の代替ランチャーがすでにある。新しいプロジェクトが注目されるのは、コーディングエージェントを使って機種ごとに変更を調整し、従来は専門的だった作業を、より利用しやすくしている点だ。その人気は、購入後も商業的なコンテンツを追加する機器のインターフェースに対する根強い抵抗も示している。ただし、実験的な対処法の信頼性は、通常の設定変更や正式に対応するアプリにはまだ及ばない。