長い待機の末に予約を取り消し
予約者に送られた通知を報じたElectrekによると、テスラはオーストラリアとニュージーランド向けにCybertruckを生産する計画を終了した。予約金を支払った顧客には、予約が取り消され、支払額が30日以内に返金されると案内されている。
オーストラリアでは2019年11月から150豪ドルで予約できた。テスラはその後、2022年に同国向けの予約機能を削除し、最新情報を受け取るための登録に切り替えたが、すでに予約金を支払っていた人々は待ち続けることになった。今回の通知により、予約受け付け開始から約7年を経て、この手続きに終止符が打たれる。
Electrekは、テスラが対象の顧客に対し、代わりにModel 3またはModel Yを注文した場合にはFull Self-Driving(Supervised)の1年間のサブスクリプションも提供すると報じた。この特典は、テスラがすでに右ハンドル市場向けに生産している車種への移行を促すものとなる。同媒体が掲載したテスラの通知には、ピックアップトラックの投入を断念する技術面または事業面の詳しい説明はなかった。
実現しなかった右ハンドル仕様
Cybertruckは左ハンドルで生産されている。オーストラリアとニュージーランドでは右ハンドル車が使われており、通常の販売を始めるには、テスラは市場に合わせた仕様を用意するとともに、現地の認証を取得する必要があった。同社は展示ツアーのためにCybertruckをオーストラリアに持ち込んだものの、どちらの国でも車両仕様を選んで注文するためのコンフィギュレーターを公開せず、納車日程も発表しなかった。
同社は、北米以外でも左ハンドル車が標準となっている一部の市場に販売を拡大している。報道は、韓国や中東の複数の国での発売に触れ、右ハンドル仕様の計画がないことと対比した。この動きだけでテスラ内部の判断理由が明らかになるわけではないが、オーストラリアとニュージーランドへの投入には追加の作業が必要であることを示している。
今回の中止は、車両を早期に予約することの限界も浮き彫りにした。返金可能な予約金によって購入への関心を示すことはできるが、メーカーが特定の国に必要な設計・開発、認証、販売の作業を完了する保証にはならない。今回は、Cybertruckの計画が何年にもわたって変わる間、顧客は予約を維持し、ようやく最終的な回答を受け取ることになった。
本記事に提供された資料の範囲では、テスラはオーストラリアまたはニュージーランドに有効な予約が何件残っていたかを公表していなかった。Electrekが引用した、利用者から集めた情報に基づく予約数の推計は同社の公式な数字ではなく、影響を受ける顧客数を信頼性のある形で示すものではない。確認されている結果は、より限定的だ。両国向けの計画は打ち切られ、既存の予約は無効とされ、予約金は30日以内に返金すると約束されている。



