出来事の日付:2025年11月3日。 英国の電動モーター専門企業YASAは、重量12.7キログラム(28ポンド)で、公称最大出力750キロワットを発生するアキシャルフラックス型の試作機を実演した。この数字は約1,005馬力に相当し、同社の従来の基準を大幅に上回る。

提供された報道によると、従来のYASA製モーターは重量28.8ポンドで、550kWに達していた。したがって、新しい試作機は重量を増やすことなく最大出力を200kW上乗せした。報道はこの向上について、同じくYASAが開発した従来の記録保持機に比べて約40%増だとしている。

最大出力は、この技術上の主張の一部にすぎない。YASAによると、このモーターは350~400kW、約469~536馬力に相当する出力を連続的に発生できる。この区別は重要だ。短時間の最大値だけでは、実際の運転でモーターがどれほどの出力を維持できるかは分からないからである。公表された連続出力の範囲は、この試作機が研究室での一瞬の出力だけではないものを実証することを意図していると示唆する。

YASAはまた、この設計が特殊な材料や異例に高価な材料を使わずに性能を達成したとしている。この主張が工業化の段階でも維持されれば、希少な原材料に依存する試作機よりも、この方式を量産化しやすくなる可能性がある。提供された記事には、生産時期、価格、独立した試験データ、この特定のモーターの採用が決まった車両計画は示されておらず、商業化への道筋は未確認のままである。

報道は、この試作機の最大出力を、テスラ「モデル3 パフォーマンス」2台分の合計出力、またはテスラ製モーター4基分と比較している。このような比較は大きく報じられる数字の規模を伝えるが、同じ車両アーキテクチャでYASA製ユニットがどのように機能するかを立証するものではない。記事には、効率曲線、熱データ、重量以外の物理寸法、試験手順が示されていない。こうした詳細の欠如により、量産されている代替製品とこのモーターを幅広く比較評価することはできない。

最高経営責任者(CEO)のヨルグ・ミスカは、この成果をYASAのアキシャルフラックス型アーキテクチャが持つ出力密度上の優位性と結びつけ、その性能密度は主要なラジアルフラックス型モーターの3倍だと述べた。より軽いパッケージからより大きな出力を得られれば、車両技術者は重量、効率、搭載設計、性能の面で柔軟性を高められるが、完成車での効果は駆動系全体とバッテリーシステムによって決まる。

YASAはメルセデス・ベンツの完全子会社で、すでに高性能車向けの電動モーター技術を供給している。報道は、同社のモーターに関連する採用例として、メルセデスAMG GT XXコンセプトとフェラーリ296 GTBを挙げている。しかし、新しい750kWユニットは、発表済みの量産部品ではなく、機能する試作機と説明されている。したがって、現時点での意義は技術実証にある。すなわち、小型軽量のモーターから異例に高い最大出力と連続出力を引き出した一方で、製造と車両への搭載を巡る問題は未解決のままである。