# トッテナム、VMwareの置き換えでライセンス料を85%超削減
発生日:2026年9月7日
トッテナム・ホットスパーは、スタジアムのインフラでVMwareをヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のMorpheus VM Essentialsソフトウェアに置き換えた結果、ライセンス料を85%超削減したとしている。ブロードコムによるVMwareの再編が、企業顧客に代替先を探すよう促し続けていることを示す新たな事例だ。
Ars Technicaが引用した報道によると、同クラブはスタジアムのサーバー、ストレージ、ネットワークのスタックを、GreenLake経由で提供されるHPEのソリューションへ移行した。この環境はHPE Morpheus VM EssentialsとOpsRampを基盤とし、HPEがハイブリッドクラウドサービスを管理している。トッテナムは、以前どのVMware製品を使用していたか、またいくら支払っていたかを明らかにしていないため、公表された削減額は大まかな傾向を示すものであり、完全に公開監査された数字ではない。
それでも削減規模は注目に値する。トッテナムの最高技術責任者(CTO)、ロブ・ピカリングは、同クラブが過去3カ月でVMwareから移行したと述べ、ブロードコムによる買収に伴う商業面での変更は広く知られていると語った。同氏は記者団に対し、「85%を超える」という数字はライセンス料を指し、スタジアムのインフラ運用にかかる総費用ではないと説明した。この区別は重要だ。今回の移行が単なる予算上の一項目ではなく、コスト削減とアーキテクチャ変更の両方であることを示すからだ。
同クラブのインフラは、スポーツ組織としては大規模だ。報道によると、スタジアムには6列構成のデータセンターがあり、HPE ProLiant Compute Gen12ハードウェアとAlletra Storage MPを使用している。これは、トッテナムが単にソフトウェア費用を削減しているのではなく、HPEのスタックを中心として業務の物理的な基盤を再構築していることを示唆する。
ピカリングの発言は、スポーツ業界の技術責任者が現在、AI運用についてどのように語っているかも示している。同氏は、仮想化はより広範なAI運用プラットフォームに結び付いて初めて意味を持つと述べた。真の価値は、少人数のチームが障害を発見し、人の介入なしに修復できるよう支援することから生まれるためだ。トッテナムの技術チームは2025年時点で約35人だったため、自動化は単に「あれば便利」なものではなく、対応能力を増幅する手段となる。
同クラブが今回の移行を単なるベンダー変更以上のものと位置付けているのも、そのためだ。ピカリングは、要点はインフラを、運用全体を「単一画面」で把握できるシステムに接続することだと述べた。言い換えれば、売り文句はライセンス費用の削減だけでなく、複雑で複数拠点にまたがる環境の監視を簡素化できることにもある。
時期も重要だ。ブロードコムによるVMwareの買収は、価格とライセンスの変更をめぐる顧客の苦情をすでに相次いで引き起こしており、トッテナムも今回、同プラットフォームからの移行を公に説明する組織の一つとなった。同クラブの事例は、知名度の高いブランド、大規模な実施設、そして明確な移行前後のコスト比較を兼ね備えているため、注視されるだろう。
一方、HPEはトッテナムの事例を使い、MorpheusとOpsRampのツールは管理負担を軽減しながら仮想化を近代化できると主張している。同クラブの移行はほぼ完了しており、単なる試験導入や概念実証ではない。プレミアリーグで最も著名な会場の一つがデジタル基盤を運用する方法に現実的な影響を及ぼす、実運用上の変更だ。
より広範なシグナルは単純だ。ソフトウェアのライセンス料が十分に高くなれば、スタジアムさえIT移行の物語になる。



