発生日:2026年2月28日

「私たちは分断されない」と題する公開書簡の主催者は、グーグルとOpenAIの現・元従業員に対し、人工知能の二つの用途、すなわち国内での大規模監視と、人間の監督を伴わない自律的殺傷に反対するよう呼びかけた。書簡はこの運動を、異なる政治的見解を持つ可能性のある従業員の間で共通点を見いだす取り組みとして提示している。

運動のウェブサイトによると、主催者は、米国内の人々に対してAIが悪用される可能性を懸念する一般市民である。主催者は、政党、権利擁護団体、AI企業、有料スポンサーのいずれとも関係がないとしている。同サイトは、戦争省によるものとされる要求を軸に書簡を構成しているが、提供された証拠には、同省またはいずれかの企業からの回答は含まれていない。

参加できるのは、グーグルとOpenAIの現・元従業員に限られる。署名者は実名を公開することも、匿名で掲載されることもできる。主催者によると、すべての提出内容は公開前に確認される。企業のメールアカウントを認証に利用できるほか、別の手続きでは、主催者が在籍を示すほかの証拠を確認する。

この運動は、匿名参加者向けの追加的なプライバシー対策についても説明している。その方法で提出された氏名とメールアドレスは、認証後24時間以内に完全に削除され、匿名の掲載内容と確認済みの企業との関係だけが残るとしている。その間、本人確認情報を閲覧できるのは主催者のうち1人である。実名を公開する署名者については、表示のため氏名と所属が保持される一方、認証用メールアドレスは公開も共有もされない。

主催者は、手続き上の限界も認めている。参加資格のない人物が認証の不具合を悪用して虚偽の署名を掲載したが、10分以内に削除し、問題に対処したと報告した。また、自動チェックで見逃された重複提出が2件あったことも明らかにした。匿名署名者の本人確認データは削除されるため、24時間の期限後は重複の可能性を排除できないものの、提出内容は人の手でも審査されるとサイトは説明している。

最初に匿名で署名し、後に実名掲載を希望する人は、別の認証情報を提出して以前の登録について申告するよう案内されており、これにより主催者は二重に数えることなく登録内容を更新できる。

運動が公開した技術情報によると、サイトはFly.io上でホストされる小規模なオープンソースのFlaskアプリケーションである。SQLiteデータベースは暗号化された永続ボリューム上に置かれ、認証メールはResendを通じて配信され、Googleフォームが確認手段の一つとして使われている。CloudflareがDNSと暗号化されたウェブ接続を処理する。主催者によると、サイトにアクセス解析や追跡用のスクリプトはない。

したがって、この書簡は職場への訴えであると同時に、AIの安全策を巡る企業横断的な組織化の試みでもある。公開された手続きは、信頼できる従業員認証と匿名で参加できる選択肢との両立を目指している一方、主催者自身がミスを開示したことで、表示される名簿が誤りの起こり得る人手の審査に一部依存していることも明らかになっている。