カメラ付き眼鏡が近くにある可能性をスマートフォン利用者に早めに知らせるモバイルアプリが登場した。目立たない装着型カメラでは、撮影されていても撮影者に気づきにくいという懸念に応えるものだ。9月21日に公表された報道によると、ZuckOffはBluetoothのブロードキャスト信号を走査し、対応するスマートグラス製品に関連する識別情報と照合する。

ポーランドの開発者パベウ・シドウォフスキは、複数の機器を購入して発信されるBluetooth信号を記録した後、このアプリを開発した。こうして得た信号の特徴を使い、Ray-Ban Meta、Oakley Meta、Snap Spectaclesなどのモデルが近くにあることを識別できる。ソフトウェアは信号強度から距離の近さの目安も示す。中心となる走査処理はスマートフォン上で実行され、通常は利用者に見えない無線通信を、対応する眼鏡が周辺にあるという通知に変える。

この警告には重要な限界がある。ZuckOffは、検出した機器が実際に録画中かどうかを判断できず、着用者も特定できない。したがって、検出が示すのは認識済みのBluetooth信号の存在だけであり、監視が行われているという意味ではない。このアプリは、カメラの存在を確実に判定する検知器というより、状況を知るための道具と捉えるのが適切だ。

シドウォフスキはiPhone向けに基本的な走査機能を無料で公開し、有料のPro版にはバックグラウンドでの継続監視、ウィジェット、警告、検出履歴、データの書き出しを追加した。報道によると、公開月のApp Storeでのダウンロードは5000件を超え、記事執筆時点のGoogle Playでのダウンロードは1000件に達していた。これらの数字は初期の利用状況を表すもので、検出精度の指標ではない。

このソフトウェアへの関心は、スマートグラスの設計をめぐる、より大きな緊張関係を映している。装着型カメラは便利で目立たないことを目指す一方、着用者の周囲にいる人には、レンズが自分に向けられている可能性を確実に把握する手段が必要だ。多くの眼鏡には録画表示灯が付くが、隠れていれば役に立たない。ZuckOffは機器が発信する別のBluetooth信号を使って、この問題に取り組む。

この方式には継続的な保守という課題もある。検出はアプリが特定ハードウェアの信号の特徴を認識できることに依存するため、新モデルや無線動作の変化に対しては、新たな特徴の追加が必要になり得る。信号強度は距離、壁、その他の条件によって変わるので、近さはあくまで推定にとどまる。

このアプリは、同意、録画のルール、会場が装着型カメラをどう扱うべきかという問題を解決するものではない。カメラ自体が普通の眼鏡に紛れ込む環境で、個人に追加の情報を一つ与えるものだ。利用者にとっての実用的な意味は限定的だが明確である。警告は対応するカメラ付き眼鏡が近くにあることを示し得るが、誰かに撮影された証拠にはならない。