シドニーに第2の旅客空港

西シドニー国際空港が日曜日に旅客向けに開港し、計画開始から約40年に及ぶ事業が実を結んだ。53億豪ドルを投じたバジェリーズ・クリークの同空港はシドニー中心部から60キロメートル以上離れ、急速に成長する都市圏西部に対応するよう設計されている。

最初の商業旅客便は、ジェットスターによるゴールドコースト行きが予定されていた。開港後は段階的に路線を拡大する方針で、直ちに国際線が全面的に運航するわけではない。ニュージーランド航空は10月26日からオークランド便を週3便運航する計画で、シンガポール航空は2026年11月にチャンギ発の便を毎日運航し始めるとしている。そのほかに発表された国際線の就航は、さらに後になる。

同空港は、1時間当たりの発着回数制限と夜間の運航禁止による制約があるシドニー・キングスフォード・スミス空港を補完することを目的としている。西シドニー国際空港は24時間運用の認可を受けている。連邦政府によると、250万人以上にとって最寄りの空港となる。計画担当者は、大量の貨物取扱いを引き受けることも見込んでいる。

11月1日からは、これまでキングスフォード・スミス空港の夜間運航禁止時間帯に例外的に認められていた貨物便が、新空港へ移る見通しだ。長期計画では年間最大180万トンの航空貨物を扱う能力を想定しているが、当初移管される貨物量は明らかにされていない。

地上交通の整備は道半ば

開港に際しては、地上からのアクセスも大きな課題となっている。セント・メアリーズ駅につながる高速メトロは当初、空港と同時に開業する予定だったが、現在は早くても2027年12月になる見通しだ。それまでの間、ターミナルとセント・メアリーズを30分間隔の無料シャトルバスが結ぶ。パラマタとセントラルには有料シャトルが運行し、周辺地域と空港を5系統の路線バスが結ぶ。

車では新設された無料のM12高速道路を利用できる。ただし、シドニー中心部からの移動やキングスフォード・スミス空港との乗り継ぎでは、有料道路を通る場合がある。FlixBusもキャンベラと結ぶ1日2便の運行を発表した。鉄道接続が未完成のため、移動費用と利便性は旅客の出発地点によって大きく異なる。

同空港は数十年に及ぶ議論を経て実現した。連邦政府は1986年に用地取得を始め、2014年にバジェリーズ・クリークを建設地として確定し、2018年に着工した。計画の初期から、特に騒音や土地への影響をめぐって地域住民の反対が続いてきた。

そのため開港初日は、運用上の節目であると同時に、より長期的な拡張の始まりでもある。新空港が目指す大シドニー圏の第2の玄関口へと、どれほど速く発展するかは、航空会社、貨物事業者、交通整備事業の動向に左右される。