出来事の日付:2026年10月3日

Cloudflareは、従来エンタープライズ契約に限られていた複数のツールを利用できる対象を拡大し、ログ収集、データ変換、ダッシュボードの各機能をセルフサービスプランでも提供するようにした。

同社によると、Logpushは従量課金でFree、Pro、Businessの各プランの顧客も利用できるようになった。LogpushはCloudflareのサービスの記録を外部のストレージ、セキュリティ、分析システムに送信し、顧客が既存のツールでトラフィックを調べたり、インシデントを調査したりできるようにする。Cloudflareは、アカウント単位のファイアウォールイベント、WebSocket分析、耐量子接続の可視化に対応したデータセットも追加した。

記録をCloudflareの外へ送る前に変更するための関連機能、Transformersも一般提供される。顧客はSQLルールを使って、不要なフィールドの削除、機密性の高い値のマスキング、記録への情報追加、形式の変更を行える。これにより、Cloudflareのログを別のシステム向けに整えるためだけに、独立したデータ処理パイプラインを運用する必要性を減らせる。

Custom Dashboardsも同様に、すべての顧客に開放された。この機能では、あらかじめ用意された表示だけに頼るのではなく、選択した運用指標を中心に画面を組み立てられる。Cloudflareによると、直近の製品発表週間に紹介された一般提供済み機能の大半は無料プランで提供され、一部は従量課金となる。同社は、プラン間の違いが、機能をそもそも利用できるかどうかよりも、利用量に関わるものへと次第に移っているとしている。

アクセス制御も変わりつつある。Cloudflareによると、ほぼすべての製品で、アカウントとゾーンの単位でロールに基づく権限を利用できる。WorkersはR2とAccessに続き、個々のリソースに対する権限設定に対応した。これにより管理者は、チーム間の担当範囲をより細かく分けられる。

複数のプロジェクトを管理する組織では、利用者がダッシュボードから直接、無料アカウントを追加作成できるようになった。アカウントごとに個別に請求されるため、チームやプロジェクト別に支出を分けやすくなる。Cloudflareは、エンタープライズ顧客については既存の契約やサブスクリプションを適用できるよう、当面は引き続き担当チームを通じてアカウント追加を依頼するよう求めている。

さらに上位のOrganizationsサービスは、共通の管理、分析、監査記録の下に複数のアカウントをまとめることを目指す。エンタープライズ顧客向けにベータ提供中で、10月に一般提供を開始し、2027年初めには無料アカウントにも展開する予定だ。Cloudflareによると、Organizationsでは、選択したセキュリティ設定やID関連の設定も共有できる。

今回の変更は、エンタープライズ顧客とセルフサービス顧客の機能面の隔たりを縮めるという、Cloudflareが1年前に掲げた方針を前進させる。同社は、あらゆる機能をすべての顧客に提供するという目標には、まだ達していないことを認めている。エンタープライズ契約なしで使える基本的なツールが増えても、上限、サポート体制、契約、利用量は引き続きプランを区別する要素となる。