# サマンサ・ハーヴェイ、『Orbital』でブッカー賞を受賞

英国の作家サマンサ・ハーヴェイが、小説『Orbital』で2024年ブッカー賞を受賞し、宇宙を舞台にした作品で同賞を獲得した初の作家となった。

受賞はロンドンのオールド・ビリングスゲートで行われた式典で発表され、ハーヴェイには賞金5万ポンドが贈られた。この小説は、国際宇宙ステーションに滞在する6人の宇宙飛行士とコスモノートの一日を追うもので、その構成が作品に独特の視点と圧縮された時間軸を与えている。

全136ページの『Orbital』はブッカー賞史上最も短い受賞作の一つで、今年の最終候補作品の中で最も短い時間を描いている。乗組員が軌道上から眼下を通過する地球を眺め、氷河、砂漠、山々、海洋を観察するなか、読者は16回の日の出と16回の日没を体験する。

ハーヴェイは、この賞を「地球に反対するのではなく地球のために声を上げ、平和に反対するのではなく平和のために活動するすべての人々」にささげると述べ、BBCニュースに対し、結果に完全に驚き、圧倒されていると語った。また、今回の受賞は自分の人生を変えるだろうと述べ、賞金の一部で新しい自転車を買うつもりだと冗談を言った。

エドマンド・デ・ワールを委員長とする審査員団は、作品の美しさと野心をたたえ、傷ついた世界についての作品だと評した。ハーヴェイは、この小説を一種の「宇宙の田園詩」と考えていたと述べ、惑星規模のスケールと自然文学の言葉を融合させた。また、相次ぐロックダウンの最中に執筆するなか、そのような舞台の視点から書く資格が自分にあるのかと懸念していたとも語った。

この受賞が注目されるのは題材だけでなく、近年の同賞の歴史における著者の位置づけによるものでもある。ハーヴェイは、2019年にバーナーディン・エヴァリストがマーガレット・アトウッドと同時受賞して以来、初めてブッカー賞を受賞した女性となった。ハーヴェイは以前、2009年にデビュー小説『The Wilderness』でブッカー賞のロングリストに選ばれていた。

今年の最終候補は女性の数という点でも異例で、候補作家6人のうち5人が女性だった。これは同賞の55年の歴史で最多の女性比率である。こうした背景により、ハーヴェイの勝利は、同賞における女性作家のより幅広い活躍の年の一部として位置づけられた。

ブッカー賞は、英語で書かれ、英国またはアイルランドで出版された小説に贈られる賞の中で、今も最も注目度の高い賞の一つである。ハーヴェイの受賞によって『Orbital』は現代の主要な受賞作の長いリストに加わるとともに、宇宙からの眺めを物語の中心に据えた小説という、同賞初の記録を打ち立てた。

出典 - BBCは受賞発表、ハーヴェイの反応、5万ポンドの賞金、審査員のコメントを報じた。 - BBCはまた、作品のあらすじ、ページ数、ブッカー賞の歴史的背景、最終候補の構成についても情報を提供した。