アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は2025年6月11日、イスラエル訪問中にジェネシス賞を受賞し、同賞で初の非ユダヤ人受賞者となった。主催者は、イスラエルに対する揺るぎない支持と表現した姿勢を理由にミレイ氏を選出した。
同財団が「ユダヤ人のノーベル賞」と宣伝することもある同賞には100万ドルの賞金が伴い、イスラエル国会クネセトで開かれた式典で授与された。これまでの受賞者には、俳優や映画制作者のナタリー・ポートマン、バーブラ・ストライサンド、スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ダグラスが含まれる。ミレイ氏の選出は、ユダヤ人を顕彰してきた同賞の従来の慣行からの転換となった。
ミレイ氏は訪問中にイスラエルの国会議員を前に演説し、クネセトで演説した初のアルゼンチン大統領となった。ベンヤミン・ネタニヤフ首相も出席した。ミレイ氏はまた、2023年10月7日の攻撃でハマスに人質として連れ去られた人々の家族とも面会した。
ミレイ氏は議会での演説で、アルゼンチンが2026年に大使館をテルアビブから西エルサレムへ移転する予定だと述べ、以前に表明した公約を改めて確認した。この発表には議場から拍手が上がった。移転案は、受賞主催者が挙げたイスラエルとの緊密な連携を目に見える形で示す、さらなる意思表示となった。
今回の訪問では、アルゼンチンとイスラエルがテロ対策に関する覚書に署名し、ブエノスアイレスとテルアビブを結ぶ直行航空便を発表する計画も含まれていた。報道では、これらは6月11日に完了したものではなく、翌日に予定されている措置として伝えられた。その後、ミレイ氏は国際歴訪を続けてマドリードへ向かう予定だった。
ジェネシス賞の授賞式は、政治的緊張を帯びた状況の中で行われた。ある情報源は、ミレイ氏を物議を醸す選択と評し、これまで非ユダヤ人が同賞を受賞したことはなかったと強調した。別の報道は、大統領による気候活動家グレタ・トゥーンベリ氏への批判や、国内の財政政策に対する擁護と併せて受賞を伝えた。これらの発言は、主催者が示した正式な授賞理由とは別のものだった。
授賞式はクネセトで開催され、訪問には政府高官との会談も含まれていたものの、この賞はイスラエル政府による措置ではなかった。今回明示された目的は、ミレイ氏によるイスラエルへの政治的支持を評価することだった。
授賞式にクネセトでの演説や外交・交通関係についての発表を組み合わせることで、今回の訪問は、アルゼンチンとイスラエルの関係を深めようとする大統領の取り組みを際立たせた。非ユダヤ人が初めて選ばれたことで、同賞の存在感は、これまでの受賞者全員が属していた共同体の枠を超えて広がることにもなった。



