発生日:2025年9月30日。 2歳8カ月のアーリヤタラ・シャキャさんが、カトマンズの新たなクマリに就任した。クマリは、ネパールのヒンドゥー教徒と仏教徒の双方から生き神とみなされる少女だ。家族はアーリヤタラさんを自宅から首都の街路を通る行列で運び、今後数年間暮らすことになる寺院宮殿クマリ・ガルへ連れて行った。

アーリヤタラさんは、2017年にクマリとなったトリシュナ・シャキャさんの後を継いだ。11歳になったトリシュナさんは、親族や支援者が担ぐ輿に乗り、裏口から宮殿を後にした。伝統上、クマリは思春期を迎えるとその役目を退き、普通の生活に戻る。新たな選任は、善が悪に勝利したことを祝うネパールの15日間の祭り、ダサインの期間中に行われた。

クマリは、カトマンズ盆地の先住民であるネワール共同体のシャキャ一族に属する、2歳から4歳までの少女から選ばれる。選考基準には、皮膚、髪、目、歯に傷や欠点がないことに加え、暗闇を恐れないことも含まれる。資格を持つ家族が娘を候補として推薦し、選ばれた少女の家庭は、共同体と一族の中で地位を高める。

友人、親族、信者らが、カトマンズを進むアーリヤタラさんに付き添った。礼拝者たちは花や金銭をささげ、ヒンドゥー教の慣習で最高度の敬意を示す行為として、彼女の足に額をつけた。クマリとなった彼女は赤い衣装をまとい、髪を髷のように結い、額に第三の目を描いた姿で現れることが期待された。2日後の主要な儀式では、ネパール大統領を含む信者らに祝福を与える予定だった。

この役割は名誉をもたらす一方、隔離された生活も伴う。クマリが一緒に遊べるのは選ばれた少人数の遊び相手だけで、通常、宗教祭礼のために年に数回宮殿を出る。9月上旬のインドラ・ジャトラ祭では、トリシュナさんが信者の引く山車に乗せられ、市内を巡った。アーリヤタラさんへの交代はダサインの8日目に行われ、この日は学校や官公庁が休みとなり、家族が集まっていた。

現役および引退後のクマリの生活をめぐる懸念に応じ、この伝統は変化してきた。宮殿にいる子どもは現在、家庭教師による教育を受け、テレビを見ることもできる。提供された報告によると、引退したクマリには、同国で定められた最低賃金をわずかに上回る月額約110ドルの政府年金が支給される。元クマリは、高度に体系化された宗教的役割を何年も務めた後、家事や通常の学校生活に適応するのに苦労することもある。

このように、アーリヤタラさんの就任は、公の祭典と個人的な転換を同時に伴うものだった。一人の少女が儀礼的権威を持つ制度に入り、その前任者はそこを去った。示された証拠は式典と慣例的な選考過程を説明しているが、この少女の将来の経験や見解について、より広範な主張を裏づけるものではない。