アジアで公共奉仕に携わる3人、ミャンマーの政治犯支援活動家ボー・チー、バングラデシュの人道支援指導者ルナ・カーン、シンガポールのベテラン外交官トミー・コーが、今年のラモン・マグサイサイ賞を受賞する。3人はまったく異なる環境で経歴を築いてきたが、いずれも社会に広範な影響を及ぼす活動に長年取り組んできた姿勢を体現している。

コー氏は数十年にわたり、外交、国際法、環境政策が交わる領域で活動してきた。国連でシンガポールを代表し、国連海洋法条約や1992年の地球サミットに関連する取り組みを含む国際交渉で重要な役割を果たした。賞の財団は、共通の問題に直面する国々の間で、外交を実践的な協力へと転換する同氏の能力を高く評価した。

ルナ・カーン氏は、到達が難しい地域社会に医療、教育、その他の不可欠なサービスを提供することで知られる、バングラデシュを拠点とする社会的目的を持つ団体「フレンドシップ」を設立した。その活動の対象には、川の中州の島々や、洪水、浸食、その他の気候関連の圧力にさらされやすい地域で暮らす人々が含まれてきた。今回の評価は、直接的な救援と、長期的に地域社会を強化することを目的としたプログラムを組み合わせるモデルに注目を集めている。

ボー・チー氏の活動は、自身がミャンマーで政治犯となった経験から生まれた。同氏は、政治犯とその家族を支援しながら、逮捕、死亡、拘禁を記録する団体「政治犯支援協会」を共同設立した。この使命は、ミャンマーの政治危機が続く中でとりわけ重大になっている。そこでは、信頼できる記録作成と支援が、個人に重大な危険をもたらす可能性がある。

受賞者は異なる分野で活動しているが、今回の選考は、公共奉仕が制度、地域団体、人権擁護活動を通じて行われ得る仕事であることを示している。コー氏の経歴は持続的な交渉の価値を示し、カーン氏の活動は社会から疎外された地域社会の現実に即して設計されたサービスを重視し、ボー・チー氏の活動は抑圧下での説明責任と連帯に焦点を当てている。

ラモン・マグサイサイ賞は1958年に創設され、フィリピンの元大統領にちなんで名付けられた。アジアにおける指導力と公共奉仕に関する最も著名な賞の一つとしばしば評されている。受賞者は、誠実さ、勇気、他者への実際的な利益を示すと財団が考える貢献を基準に選ばれる。

2026年の同賞は、この地域が直面する課題の幅広さも浮き彫りにしている。気候変動に対する脆弱性、人道支援へのアクセス、政治的投獄、国境を越えた協力は、互いに切り離された問題ではない。これらは、地域社会が危機にどのように耐えるか、また制度が公正かつ効果的に対応できるかどうかに影響する。各受賞者は、そうした圧力の一つ以上に対処するため、長年にわたり活動してきた。

財団による発表をもって公の顕彰プロセスが始まり、正式な授賞式は慣例としてマニラで開かれる。3人の受賞者にとって、この栄誉は長年の活動をより幅広い地域の人々に知らせるものとなる。また、大きな公共的成果は、単一の劇的な瞬間ではなく、数十年にわたる粘り強い努力の結果であることが多いという事実を改めて示している。