ソニーは、徹底的な社内調査を実施したとして、ホイール・オブ・フォーチュンで長年アナウンサーを務めてきたジム・ソーントンを解雇した。
The Hollywood Reporterが報じた声明で、ソニーはソーントンとの雇用関係を「即時」終了したと発表した。同社はすでに週の初め、詳細が明かされていない疑惑を調査する間、ソーントンを出演停止としていた。またソニーは当時、調査を継続する一方で、この役の代役選定を進めていると述べていた。
今回の発表後も、事件のいくつかの部分は公には未解明のままだ。報道によると、TMZは、5月のアメリカン航空便内でソーントンのノートパソコンを撮影したとされる写真が出演停止のきっかけになったと主張する記事を掲載したが、The Hollywood Reporterは、それらの画像を検証していないとしている。この区別は重要だ。解雇はソニーによって確認されている一方、その根拠となった疑惑は、これまでに入手可能な報道では未検証のままである。
The Hollywood Reporterの記事によると、写真を撮った乗客は、それが小児性愛者向けのチャットルームを映したものだと考え、客室乗務員に知らせた。TMZは、機長に連絡が入り、当局への通報が行われ、ロサンゼルス国際空港(LAX)への着陸後にソーントンが事情聴取を受けたと報じたが、これらの主張は引用された報道内容の中では独立して確認されていない。ソーントンの弁護士はTMZに対し、ソーントンは自殺願望を抱える人々に支援を提供するオンライン空間で時間を過ごしており、そこで別のチャットルームへ誘導されたと説明した。弁護士はまた、ソーントンは逮捕も起訴もされておらず、法執行機関は犯罪が起きていないと判断したと述べた。
THRの報道に基づいて確認されている事実の範囲はもっと狭いが、それでも重大だ。ソニーはソーントンを出演停止とし、調査を開始した後、雇用を終了した。ソーントンは2011年からホイール・オブ・フォーチュンのアナウンサーを務めていた。
同社の公的な姿勢は、全容が公になる前に即時措置を取ることを正当化できるほど、疑惑が深刻だったというもののようだ。しかし、報道はTMZが説明した資料の真正性を確認していないため、この件では、人事判断のほうが、その背後にある事実関係より明確なままである。
この出来事は、現在のエンターテインメント業界で懲戒処分がしばしばどのように進むかを改めて示している。出演停止はすぐに決まり、その後、簡潔な企業声明と後任者の計画が発表される一方、根本にある争いはほとんど公の目に触れないままになることがある。今回の件では、ソニーの決定だけが、外部からの疑惑に依存しない部分だ。
ホイール・オブ・フォーチュンにとって、直接的な影響は実務的なものだ。番組は聞き慣れた声を失い、ソニーは10年を優に超えてその仕事を務めてきたアナウンサーの後任を探さなければならない。ソーントンについて現段階で公になっている記録は、解雇、晴れない疑惑、そして問題の機内で何が起きたかをめぐる見解の対立から成る。
さらなる証拠が公開されるか、当局が公に説明するまでは、最も慎重な記述は単純なものだ。ソニーはアナウンサーを解雇し、その理由については、現在入手可能な報道の中で見解が対立している。



