出来事の日付:2026年8月17日
イェール大学公衆衛生大学院の研究者らが主導したプレプリントによると、米国の全国的な単一支払者型医療保険制度は、アクセスを拡大しながら年間医療費を約1兆400億ドル削減できる可能性がある。この研究はまだ査読を受けておらず、調査結果は実際に観測された結果ではなく予測である。
研究者らは、支出、保険適用、死亡に関する2024年のデータを用い、提案されているメディケア・フォー・オール法に類似する制度をモデル化した。中心推計では年間支出が約20%減少する。これには、現在満たされていない、または費用が支払われていない医療と、全国民向け歯科サービスに充てる追加の3,040億ドルが含まれる。
予測される節減は、医薬品価格の低下、メディケアの診療報酬率での医療提供者への支払い、管理費の削減、不正請求の減少、回避可能な救急受診と入院の減少という5つの仕組みによって生じた。医薬品価格と不正行為について、より慎重な仮定を置いた場合でも、モデルは少なくとも年間6,630億ドルの節減を示した。
分析はまた、包括的な保険適用によって年間6万2,863人の死亡を防げる可能性があると推計した。そのうち2万9,631人は、すでに保険に加入しているものの、免責額やその他の自己負担によって治療費を払えない場合がある人々だという。研究者らは、この基準に基づき、生産年齢の成人4,500万人超を保険保障が不十分な状態だと説明した。
モデルの別の部分では、2025年以降に実施された保険適用の縮小とその他の医療政策の変更により、さらに5万1,311人の回避可能な死亡が生じたとしている。2つの推計を合わせると、年間11万4,174人の命が救われるという主要予測になる。したがって、この合計は国民皆保険と、より最近の政策の撤回の双方に左右される。
著者らは重要な限界を認めた。保険保障が不十分な成人の超過死亡率を直接測定したデータが入手できなかったため、そのリスクを推計する必要があった。支出の計算には、既存制度からの移行費用、管理業務における雇用喪失の可能性、診療報酬がメディケアの水準に変更された場合の医療提供者の行動変化は含まれていない。
今回の研究は、同じ研究者の一部が手がけ、2020年に『ランセット』に掲載された研究に続くものだ。2020年の研究は、年間4,500億ドルの節減と6万8,000人超の死亡防止を推計していた。研究チームは、今回の予測がより大きくなったのは、全体的な支出の増加、民間保険とメディケアの診療報酬率の差の拡大、保険適用と政策に関する仮定の更新を反映しているためだと述べた。
この研究は、国民皆保険をめぐる米国の議論に定量的な論拠を加えるものだが、連邦議会がそのような制度をどのように設計し、成立させるかを示すものではない。その推計は、仮定、移行の影響、政治的実現可能性について、さらに精査する必要がある特定のモデルから得られた結果として読むべきである。
予測が対象とするのは制度全体の年間効果であり、個々の患者について保証された節減額や結果ではない。今後の査読では、主要な合計値の根拠となる仮定、手法、感度分析が検証される可能性がある。



